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  22. 市町村合併問題について白井市は今後どう対応すべきか

市町村合併問題について
白井市は今後どう対応すべきか


(合併問題に関する最近の経過)


□白井市議会合併問題研究会について

 白井市議会には、昨年11月2日、合併問題について総合的に調査研究を行うため、全員協議会において正式に設置された市町村合併問題研究会がある。私が会長職を承り、現在10名のメンバーと共に、既に12回の会議を開催し、地道な勉強を続けている。

□印西市議会合併問題研究会と意見交換会を開催

 去る10月10日(金)には、両市議会合併問題研究会の意見交換会が始めて開催された。印西市は21名で構成されており、印旛、本埜の議員が20人ぐらい傍聴に来ていたので、さながら4年前の法定合併協議会のようであった。
 その席で印西市の山崎山洋市長より、10月2日(木)、印西市、印旛村、本埜村の首長会議を開催し、1市2村での合併新法の期限(平成22年3月末日)内の合併を目指すことを合意したので、議会からも各3名の代表を出していただき、合併問題懇談会を設置したい旨の提案があった。 
 尚、白井については、新市長が決まってからという事で、門戸を開放しておきたいとのことであった。

□印西市、印旛村、本埜村合併問題懇談会の開催

 10月24日(金)に3人の首長と各議会の代表からなる12名の会議が開催された。その席で本埜村の小川村長より、本埜村としては、現時点において必ずしも合併新法期限内の合併を目指すことを決定してはいないという文書が提出され、会議は紛糾し流会となり、次回は11月10日(月)となった。

(合併問題に対する私の考え方)


□合併新法期限内の合併について

 9月22日(月)、県の召集により白井、印西、印旛、本埜の4首長が会議を行っております。平成22年3月末までの合併新法期限内の合併について、県の要請があったようですが、白井の中村市長は「新しい市長に聞いてくれ」ということで、前述の10月2日、1市2村の首長会議となっています。
 今回のことは8月、9月ごろから急にクローズアップされてきたことで、現に本埜村においても「合併案」、「新市構想」を十分に住民に図ってから、これを決定していくと村長自身が広報において述べています。
 我が白井市としては、今月30日投開票される市長選の最大のテーマとして、十分議論すべき事だと考えます。そして原理原則的には、住民福祉の向上にとって、合併のような重大な問題を決定するには、十分時間をかけて慎重に対処すべきであり、拙速は避けねばならないものと考えています。

□住民投票について

 印西市議会との意見交換会において「住民投票は甘い」あるいは「住民投票をやる場合膨大な資料を住民は読めるのか」などの意見があった。
 私は原則として、合併問題のような地域住民に密接に関係する大問題については、地方自治の本旨(自分たちのことは自分たちで決める)に従って、住民投票に付すべきものと考えています。
 しかしながらその実施方法については、相手があることでもあり慎重に配慮すべきことだと思います。
また、4年前の住民投票について、住民投票をやったから合併が駄目になったという意見がよくありますが、私は住民投票をやったからではなく、反対運動と比べて賛成運動を、一生懸命やらなかったからだと考えています。両方とも本気でやれば、4ヶ月後の市長選のように僅差になったのではないでしょうか。

□2市2村の合併から中核市に向かって

 現在千葉ニュータウンによって、従来の行政圏を超えて生活圏がどんどん広がってきています。ましてや2010年度には、成田新高速鉄道が開通し、北千葉道路も途中まで開通します。
 この交通軸によって、私たちの地域は、従来にもまして発展していくことが確実ですから、10年〜15年後の道州制の実現も考慮すれば、折に触れ、成田市や鎌ヶ谷市との交流も深め、2市2村の後には、第2段階として40万〜50万の中核市を目指したら良いと思いますが、皆さん如何でしょうか。

両市長候補の考え方について

 横山候補は、合併新法期限内の合併は目指さないが、合併の是否については一緒に考えると言っている。従って、時間をかけてとり組むということになる。一方伊藤候補は、市町村合併を推進すると強調している。ところが、私が会長をつとめており、1年前から、12回も勉強会を続けている市町村合併問題研究会には、一度も顔を出していない。
 10月10日に開催した、印西市議会の合併問題研究会との意見交換会についてもそうだ。印西市は正副議長も会員で、21人が出席しているが、白井市は、伊藤候補や議長も含め、在来地区の議員は5人とも来ていない。それでいて突然合併を推進するといい始めたことは、いささか理解に苦しむところである。思うに、合併問題の基本は、関係者の信頼関係である。信頼関係のないところからは何も生まれないと考えている。
多田育民ホームページ