( 会報まちづくり より)
平成8年9月25日
1789年、フランス革命は「自由・平等・博愛」を旗印に実現された。そして近代の歴史は、自由(資本)主義と平等(社会)主義との戦いの歴史であったが、来るべき二十一世紀は、友愛主義の時代とならねばならない。
何故なら、相互に矛盾する自由と平等との調和・統一を図る理念は、「友愛の精神」をおいて他にないからであり、人類の生存をかけた地球規模の時代となった世界の平和と繁栄は、友愛精神を基礎にしない限り砂上の楼閣となる筈だからであります。
戦後半世紀という今日の時代は、明治維新や敗戦につぐ歴史的大変革期と言われ、すべての仕組みが見直しを迫られています。国の財政はパンク寸前で、行政改革、規制緩和、地方分権の推進はもう待ったなしです。そしてこれらの抜本的改革は、行政に対する政治の優位を確立しない限り実現できないし、政治の優位は、従来の個人本位の政治から政党本位の政治に切り替えない限り実現できないことも明らかです。
今日国民の半数を越える無党派層は、既成政党や政治家に対し、もはや何ら期待せず、不信感や嫌悪感を抱いています。この状況に対し、政治家は先ず「自己の尊厳」を確立し、理念・政策は勿論のこと、組織・財政のしっかりした本当の政党をつくることによって答えるしかないと思います。
私は友愛精神を理念とした真のリベラル新党をつくるため、ここ一年有余、微力を尽くしてまいりましたが、今後も尚一層の努力を傾注する決意であります。
今後とも、ご指導、ご支援のほど宜敷くお願い申し上げます。